FXトレードでは相場状況に注意が必要です
ここ十数年、FXトレードの世界では世の中の大きな事件によってかなり影響を受けてきました。
古くはアメリカのサブプライムローン問題やGMの経営破綻、さらにはギリシャショックや各国国債の格下げなどなど。
もっとも、これらの問題はFXトレードの世界ではファンダメンタルズ(国や企業の経済状況などを表す指標)と呼んでいますが、こういったファンダメンタルズが原因で動く為替相場は少しやっかいになっています。
それは、自分の思っているような相場の動きにはならない事が多々あるためですが、これ以外にもファンダメンタルズ相場にはやっかいなものが潜んでいるのです。
トレードにおけるファンダメンタルズ相場とは?
サブプライム問題やギリシャショックなどが起きた時、当然ながら為替相場の動きは活発になりました。
まあ、これらの問題は世界中に多大な影響を与えましたので、為替相場が大きく動くのも仕方ありません。
ただ、こういったファンダメンタルズ相場というのは、事が起こった時点では問題の全容がつかめていない場合がある=不確定要素がありますので、為替レートが一旦下落したかと思えば急に上昇したりと、不安定な動きをする事があるのです。
さらに言えば、こういったファンダメンタル相場では為替相場が大きく動いてから少し時間が経過しないと、私達一般のトレーダーにはその情報が伝わってこない場合が多々あります。
つまり、為替相場が大きく動いたにも関わらず、その原因が掴めない=タイムラグが発生してしまうのです。
そして、このように為替相場が大きく動いた場合、このチャンスを見逃さないぞと言わんばかりに多くのトレーダーが新規でエントリーする事があります。
しかし、ファンダメンタルズ相場では、原因がはっきりと掴めていないのにその場の勢いでトレードするのはかなりのリスクを伴うのです。
確かに、為替相場に大きな動きが出ればその波に乗りたいという気持ちは分かりますが、大きな動きの根本が分からないと、追加のニュースによっては為替レートが急反転する可能性があるのです。
うまく為替相場の動きに乗れたとしても、その後の急反転によって利益が損失に変わってしまえば、非常にもったいないと思います。
ファンダメンタルズ相場ではテクニカル無視で動く
ファンダメンタルズ相場は、国や企業の経済状況に変化があった場合に動きますので、テクニカル分析では思いも付かない様な動きをする事が多々見受けられます。
FXトレードで稼ぐためには、テクニカル分析は必須になりますが、テクニカル分析が役に立たないファンダメンタルズ相場では、たまたま稼げたとしてもそれが長くは続かないという事は明白です。
そのため、FX初心者の人はファンダメンタルズ相場では動かずに、ファンダメンタルズ相場が一段落してから動いた方が良いかと思います。何も自分から難しい相場に入っていかなくても、待っていれば自分の得意な相場はやってくるのです。