トレードにおける代表的なテクニカルのMACD
今回の記事でも、FXトレードにおける代表的なテクニカルの1つ、MACDについて説明しますね。
MACDと聞くと、マクドナルドの仲間かと勘違いされる人がいるようですが、これはとある名称を略したものになっています。
その名称とは、Moving Average Convergence / Divergence Trading Methodという、少し長い英文(?)なのですが、Moving Averageは移動平均線でConvergenceは収束、Divergence Trading Methodは相違取引方法という意味となっています。
ただ、移動平均線や収束、相違取引方法と言われても、今一つピンと来ないという方がいる、というかそういった方の方が多いと思われますので、今回の記事ではこのMACDについてその特徴と使い方について説明します。
MACDの意味とは?
先程説明したMACDの意味を繋げると、移動平均線収束相違取引方法という、今一良く分からない日本語になりますが、これを分かりやすく言うと移動平均収束拡散手法になります。
移動平均線とは、直近○期間の平均値を線で表したものですが、このMACDでは移動平均線よりも直近の動きを重視した指数平滑移動平均線(EMA)と呼ばれている線の短期と長期の差の事になるのです。
つまり、直近の動きを重視していますので、移動平均線よりもFXトレードのタイミングを早めに見つける事が可能になります。
FXトレードにおけるMACDとは?
FXトレードにおいてこのMACDの使い方ですが、先程説明した2本のEMAが、0以下でゴールデンクロス(短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に交差して抜ける事)すれば買いの目安になります。
これとは逆に、2本のEMAが、0以上でデッドデンクロス(短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に交差して抜ける事)すれば売りの目安になるのです。
つまり、このMACDとは、2本のEMAが0以下、または0以上で交差したのか否か(ゴールデンクロス、デッドクロス)によって売買のタイミングを計るテクニカルという事になります。
※ 緑色ヒストグラム→MACD
※ 赤色線→シグナル
ただ、このMACDですが、FXトレードの世界では為替レートがある程度動いてから売買のタイミング(サイン)が出る=サインが遅いため精度が低い傾向があると言われています。
先程、移動平均線よりも直近の動きを重視していると説明しましたが、実際のところそれほど早くサインが出ると言うものでは無いのです。
つまり、ぶっちゃけFXトレードでは使えないという評判がありますが、どんなテクニカルにも言えるように肝心なところは使い方次第になります。
確かに、MACDはサインが遅く出る傾向がありますが、そこは他のテクニカルと組み合わせて使う事によって、よりサインの精度を高める事が可能になるのです。