FXでは臨機応変に対応する必要があります
常識があれば非常識もある、これは世の中では当たり前のような事ですが、こういった事はFXトレードの世界にもあります。
もっとも、FXトレードでは常識=最低限の基本的なルールみたいなものになります。例えば、
- 為替相場に何が起こっても良いように新規注文と同時にストップ(損切り)注文も入れる
- 為替チャートで見てストップ注文が集まっている箇所の下または上に損切り注文を入れる
- トレンドラインを上抜け、または下抜けで抜けた方のポジションを持つ
- テクニカル1つで稼ぐ事は出来ない
などなど、はたから見ればこれらの事はFXトレードにおける教科書通りの方法になります。
ただ、常に動いている為替相場なので、いつも常識通りに相場が動くとは限りません。
時として常識通りに行かない事もあるのです。
トレードでは非常識な手法も必要になる
例えば、先程FXトレードの常識で為替チャートで見てストップ(損切り)注文が集まっている箇所の下または上に損切り注文を入れるというのがありました。
ちなみに、このストップ注文は、買いの場合は下方向へ、売りの場合は上方向へ設定されます。
そして、このストップ注文が集まっている箇所とは、
- 過去の最安値または最高値
- トレンドライン
- フィボナッチ指数
- 一目均衡表の雲の上限や下限
など、重要なポイントが重なっている箇所になります。
ですので、こういった重要なポイントはトレーダーから意識されている可能性が高いので、この箇所で為替レートの下落は止まり、反転上昇するのではと考えられるのです。(買いポジションを保有している場合)
もっとも、反転上昇すれば損切り注文に引っ掛からず上昇する訳なので、結果として利益を稼ぐ事が可能になる可能性があります。
ただ、こういったポイントでは買い注文と売り注文の攻防が起こる可能性が高いポイントでもあるのです。
というのも、多額の資金を動かしているファンド勢にとっては、売り注文を大量に浴びせてこういったストップ注文を刈る事が出来ればその後必然的に為替レートが下落しますので、結果としてファンド勢が多額の利益を得る可能性があるからです。
ストップ注文が大量にあるポイントというのは、為替レートがそこを抜けてしまえば一気に抜けた方向へ動く場合が多々ありますので、ファンド勢にとっては非常においしいポイントになっています。
ですので、こういった誰に目にもあきらかなポイントは、ファンド勢が仕掛けてくるポイントでもありますので、あまり固執しない方が良いと思います。
テクニカルは1つでも稼げる
FXトレードでは、為替レートの動きを分析するためにさまざまなテクニカルを使いますが、使うテクニカルの数は少なくても問題はありません。
これは、ネット上のFX情報サイトを見ていると、ストキャスティクスとMACDの組み合わせで稼げますというような情報がありますが、こんな事はFXトレードを少しやっている方には当たり前の情報になります。
そして、当たり前の情報という事は、トレーダーであればそういったテクニカルで使っているポイントを狙い撃ちする事が出来ますので、ストキャスティクスとMACDの組み合わせでも稼げないという事態も十分起こりうるのです。
というか、テクニカルなんて極端に言えば1つでも稼ぐ事が可能ですし、最低でも2つあれば十分稼ぐ事が出来るのです。
それに、使うテクニカルが多ければ多いほど、各テクニカルのサインを合わせる(調整する)必要があるため、結果としてトレードチャンスは減少します。
逆に言えば、使うテクニカルが少なければ各テクニカルのサインを合わせる手間が少なくなるため、それだけトレードチャンスが広がる事になります。
つまり、テクニカルは組み合わせ次第であり、この組み合わせ次第では無限の可能性を秘めているのです。
そのため、いくらFXトレードの世界で常識だと言われている事であっても、少し視点を変えてあげると今までとは違う景色が見えてくると思います。